プノンバケン(シェムリアップ近郊)
アンコールワットを上から見下ろすことのできる唯一の場所、プノンバケン。小高い丘の上に建てられた寺院である。ここから見える朝日は絶景。森の中からすーっとアンコールワットが姿を現すのはまさに神々の世界。残念なが今回は曇りであった。
遠くにうっすらと姿を現したアンコールワットをプノンバケンから眺める(左)
アンコールワットの東には、地平線まで続く水田の風景が広がっている。
プノンバケンは10世紀に建立された寺院。すなわち12世紀に建立されたアンコールワットなどよりも古い歴史を持つ。スルヤバルマン2世もここからアンコールワット建造の様子を見ていたに違いない。
アンコールトム(シェムリアップ近郊)
アンコールトムはクメール語で“大きな街”を意味する。その名の通り、城壁の一辺は12キロにも及ぶ。アンコールトムは、一時アユタヤ朝によって征服されたこの地方を、ジャヤバルマン7世が取り戻したことを記念して建立されたという。時期はアンコールワットより遅く、12世紀後半から13世紀はじめごろ。
左はアンコールトムの中心に位置するバイヨン寺院。すでに、ジャヤバルマン7世の頃には、仏教が伝わっており、バイヨン寺院は初めから仏教寺院として建立されているが、そこには、ヒンドゥーの伝説・神話のモチーフも多数あり、ヒンドゥー教の影響も色濃く残る。
バイヨン寺院を特徴付けるのはなんといっても多くの尊顔である。寺院全体で194面の尊顔が4方向に彫られている。
これらの尊顔は、観音菩薩だという説、ジャヤバルマン7世自身という説、シバ神だという説などいくつかの説があるが、真相はわからない。バイヨンに彫られた尊顔は、うっすらと目を閉じていて、口はやや微笑んでいるのが特徴。
バイヨン寺院の内部には、当時の人々の生活や戦争の様子、またヒンドゥーの伝説、神話などのレリーフがあちらこちらに彫られている。
バイヨン寺院のすぐ側には、当時の王宮が存在していたが、今は台座のみが残っている。アンコールトムは、日本とタイの政府が協力して修復作業を進めている最中であった。
アンコールトムへの城壁内部へ向かう門。以前は、首なしの像も多かったが、大分修復がすすみ、新しい顔の像が観光客をアンコールトム内部へと迎えている。
アンコールワット(シェムリアップ近郊)
アンコールワット。間違いなく東南アジアで最も有名な遺跡である。アンコールワットは、もともと12世紀のクメール王国最盛期に当時の王スルヤバルマン2世によって建造が開始された。完成まで30年が費やされている。
アンコールワットは、スルヤバルマン2世自身とヒンドゥーの神ヴィシュヌ神を祀る寺院として、そして、スルヤバルマン2世の陵墓でもあったと言われている。たの寺院群は東向きに作られているがアンコールワットだけは西を向いているのは、西というのが死をあらわすためだという。
建設当時は金箔が貼られたというアンコールワットであるが、現在では崩壊寸前の部分もあり、いたるところで修復作業が行われている。
アンコールワットの特徴のひとつとして興味深いのは、元来ヒンドゥーの寺院として建立されたにもかかわらず、現在では仏教徒のための寺院となっている点だ。堂内には、後代になって持ち込まれた仏像などもある。
アンコールワットの見所は、その概観や、頂上に上ることだけでない。むしろ一番の見所は第一回廊内に施されている壁面いっぱいの浮き彫りである。
壁面には余るこ
となく浮き彫りが
施されている。
マハーバーラタ 第一回廊西面南側
アンコールワットの浮き彫りの中でも最も優れているとされている。マハーバーラタは古代インドの叙情詩で、彫刻されているいのは、その中のハイライト王族同士の戦闘場面。
それぞれ表情の異なる兵士達が壁面いっぱいに描かれている。驚くべきはその立体感。これだけの数の兵士や馬が描かれているにもかかわらずそれぞれが独自に立体的に見える様は圧巻。
第一回廊南面西側のスルヤバルマン2世の行軍の様子
アンコールワット建立を命じたスルヤバルマン2世自らの行軍を壁面いっぱいに彫刻されている。スルヤバルマン2世自身は左から10Mほどのところに扇で仰がれて台座に乗っている。
第一回廊南面東側 “天国と地獄”
上段は極楽、中段は裁定を下す王と王妃、花壇には地獄が描かれている。
かなり急な石階段を登って、アンコールワットのの3階、第三回廊まで行くことができる。ここから見渡せる眺めは最高。当時の王や高層たちはここからの景色を眺め何を考えていたのか。。。
第3回廊にいたっても見事な浮き彫りは余すことなく施されている。特に、第3回廊では女神像が多く見られる。その立体感と躍動感は、これが数百年も前のものだとは到底思えない。
カンボジアの田園風景(シェムリアップからタイ国境付近)
見渡す限りの平野は緑の田園地帯。このカンボジアの景色が非常に好きだ。バスの中からの写真。激しく揺れる中で撮影。
畑から移動するおばちゃん達を横目にバスは国境を目指して進む。
今回はバスの中から見るだけだったカンボジアの田舎風景。いつか自転車かバイクを使って、自分の足で駆け抜けてみたい、と本気で思っている。
バスはこんな未舗装の一本道をひたすら国境目指して走る。揺れが激しい。
カンボジアの人たちは、頭に布を巻いている。この布は頭に巻いたり、下着にしたり、物を入れたりと万能。
下:カンボジアのガソリンスタンド
上:典型的な田舎の家
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